パスターパックの厚さ

Q 緑のパスターを百円硬貨の厚さで塗ってパックするのはなぜ?

 

A 皮膚の水分蒸散を抑え、濃度勾配をつくることによって、多くの有効成分が濃度の低い皮内に効率よく浸透できるようにします。

 

 

パスターパックの場合

適正な厚み(百円硬貨の厚さ)で塗布すると、皮膚呼吸を維持しながら皮膚からの水分蒸散を抑え、角層はふやけたまま約3倍の厚さに保たれます。

このような状態になりますと、皮表と皮内にパスターに配合した有効成分の濃度勾配がつくられるため、濃度の高い皮表から濃度の低い皮内に向かって有効成分が効率よく浸透していきます。

 

保護する化粧の場合

有効成分をヒフの中へぐいぐいかつ優しく送り込むパスターパック(百円硬貨の厚さ)に対し、保護する化粧の場合は、白刃の皮膚よりも化粧品などの刺激に対して敏感な黄色人の皮膚を、化粧している間ずっと包帯を巻いているかのように保護し続けます。

皮膚刺激物質にもなる汗や皮脂を押さえ込まないため、皮膚にとって違和感のない快適な環境を作り出すことができて化粧には最適な条件となります。

その一方で、皮膚からの水分の蒸散を抑えることができなくなります。パスターに配合した有効成分の濃度勾配も小さいため、百円硬貨の厚さでパックした時のように有効成分を効率よく皮膚の中に送り込むこともできません。

お手入れの効果を確実に出すために、百円硬貨の厚さでパスターパックをする必要があります。

 

【ひと言】

パスターパックは独自の研究開発を重ねて長時間塗布できるようになっています。皮膚温で適度に緩み、柔らかくなることで長時間のパックが可能になるのです。緩まないと肌への閉塞感につながり、パック後の心地よさが損なわれ、緩みすぎるとタレてしまい長時間パックができなくなります。

また、油脂によっては刺激の原因になりやすいものもありますが、パスターパックは刺激を感じることなく、安心して気持ちよくパックしていただけるようになっています。そのため、穏やかに皮膚に作用する性質のある葉緑素、亜鉛華も確実に取り組むことができるのです。